人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『風音Vol.2』出演

福岡を中心として、九州や全国のミュージシャンから父のように慕われてきた元KBCの岸川さん。2年前に亡くなられ、翌2007年から岸川さんをしのんだライブイベント『風音』は始まりました。
鮫の所属する事務所のトップから、

「お前らを紹介したい人がいる。」

そう言われていた、その人こそが岸川さんでした。
僕等は会うことができませんでしたが、今回Vol.2を迎えるにあたり、
オープニングアクトというこの上ないチャンスをいただきました。

鮫以外のメインアクトの方々は、ずっと前から岸川さんととても親交が深くて、
何よりバンドとしての歴史も長い、とても大きな人たち。
山善さん、ZI:LIE-YAさん、そしてSHEENA & THE ROKKETSさん。
岸川さんと直接会ったこともない鮫は、どんな扱いをうけるのか、演奏を認めてくれるのか、
極端にいうと、喋ってくれるかすら不安で一杯でした。
不安と緊張に、久しぶりに満たされました。
それはライブハウスに到着して、自分らの機材を搬入するといういつもの作業であっても、
先輩方のリハ中にガシャガシャ物音を立ててはまずかろうとか、持ち込んだ機材をどこにまとめたら邪魔になんないだろうかとか、そんなところまで全て緊張なんです。

でもね、そんな不安は次の瞬間吹っ飛んでしまいました。

固めて置いた機材の近くを、SHEENA & THE ROKKETSの鮎川さんが通ったとき、
それは自慢の、音は最高なんだけど見た目ボロボロのマーシャルのキャビネットをチラッと
見たんです。すかさず、
『おはようございます!!今日は宜しくお願いします!!』
とご挨拶したところ、鮎川さんはニコッとして
『よろしくね!』

そうだ、岸川さんをしのんで集まってきたミュージシャン、それは鮫も同じ。
仲間なんだ!そう、ここに集まっているミュージシャン達は
『こいつら誰?』なんて考えもしない、共通の想いのもとに集まった仲間だったんです。
もちろん先輩と後輩の間は存在しますが、強く同じ想いを感じたのです。
楽屋横に静かに置いてある写真に手を合わせ僕等はステージに上がりました。

オープニングアクトということで、鮫はあっという間にライブを終えました。

気持ちよかった。

打ち上げでの大切な1枚です。
『風音Vol.2』出演_f0129466_15381976.jpg
発起人である石橋凌さんと、事務所のトップの人(会長)との3ショット。
凌さんはずっと、最初から最後まで、隅々まで全出演者のステージをご覧になってました。
そして鮫も観て下さってました。

ライブを終え、楽屋にバタバタと戻ってきた僕等に、固い握手をしながら、
『最高だったよ!ありがとう!』
そう言って下さったんです。
『ギター、凄くいい音だった!』
優しい笑顔で迎えてくれました。

打ち上げではすっかりリラックス、凌さんとはあまり喋れず退席しましたが、
『来年もまた…』
という、根拠はないけれども心と心で繋がった言葉をいただきました。

よか経験だったです。

by dai-nichan | 2008-11-24 16:04

<< そして あれ! >>